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図書館で見つけた北欧の椅子

2020.06.05

Daily life

海南市に6月1日にオープンしたての複合施設付き図書館「海南nobinos」に行ってきました。

平日の午前中ということもあり、ゆったりと館内を見て回ることができました。

館内のサインやロゴの色は海南の文化や特産物からピックアップされていて、目に優しい可愛らしいデザインが

特徴的でした。

子供の本がとても充実していて遊ぶ場所や、本をゆっくり読む場所がところどころに工夫されて作られていました。

カフェも同じフロアに併設されており、エリアによってはフタ付きの飲み物なら持ち込みで本が読めるような場所もありました。

 

館内には多くの椅子があり、北欧デザインの椅子もいくつかあり大人も子供も学生も、色んな人が座りやすい、

優しいデザインのものがたくさんあり、優しい雰囲気の図書館の空気を様々な椅子が静かに作っていました。

 

上の写真にもうつっているこちらの椅子。

artek社の「ライバルチェア」。店内にも展示のある60スツールと同じフィンランドのメーカー。

2019年にPublic Library of the Yearと呼ばれる世界最高の図書館にも選ばれたヘルシンキ中央図書館でも使用されているチェア。

実は回転椅子なのです。バーチ材の柔らかい雰囲気がキッズスペースにもよく合い、

本を探したり立ちあがる動作も多い図書館では大人が使うのも機能的な椅子だなと思いました。

同じartec社の「ドムスチェア 」も館内に多数置かれていました。

元々はヘルシンキの学生寮のためにデザインされたチェア。学校の椅子にどことなくこのチェアの雰囲気が感じられます。

発表から70年以上経った今でも長年愛されているチェアです。

さりげない肘掛と座面の曲線のおかげで長時間座っていても痛くなりにくく座りやすいチェア。

ダイニングチェアとしても人気です。

革張りのタイプも発見しました。クッションが入っている分柔らかい座り心地。

 

館内のテーブルやカウンターにはリノリウム素材が使われていました。

抗菌効果もあるのが特徴の天然素材。このような公共施設で多数の人が使う場所に使われていることで人にも優しい空間を作っていました。色味も豊富でいいアクセントになっています。

さて、こちらのチェアは、1937年創業のMAGNUSOLSEN(マグナス・オルセン)社のスタッキングチェア。

MoMAにも所蔵される世界的にも有名なチェアです。

シンプルなデザインと、ダボやネジを使用していない強度な木工技術の詰まったチェア。

実は今は日本の宮崎椅子製作所で作られているカイ・クリスチャンセンの「ペーパーナイフソファ」をかつて作っていたメーカーなのです。

キッズサイズもあり、座面もリノリウムなので経年変化が楽しめます。

 

椅子ばかり特集しましたが、館内も居心地の良さや使いやすさ、大人から子供まで過ごしやすいいい図書館で

ぜひ利用していきたいなと思いました。

海南市民以外でも、和歌山県民であれば利用ができるみたいです。

 

勉強や読書のスペースも多いので、好きな椅子に座ってゆっくり読書や調べ物をする時間が身近に自由に利用できると

思うととても嬉しいですね。

複合施設として、カフェや、オープンスペース、共用ルームやホールも併設され、多様な使い方のできる施設になっていました。

建物としても面白いので、ぜひ利用された際は椅子にも注目してみてくださいね。

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