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実はバリ島で製作しています

2018.12.17

Information

今回は毎年恒例のお正月の干支ノベルティのおはなしです。

毎回好評ですぐになくなってしまう人気者。これを目当てにお正月来店される方も実は多いのです。ではそんな人気のノベルティ(非売品)がどこでどうやって作られているのか。今回はそのあたりをちょっと垣間見たいと思います。

この木彫りの干支のスタートは23年前に遡ります。 毎年5月頃までに来年の干支の形をアクタスのデザイナーMartin氏(スタイルブックの編集長)が、先ず紙粘土で作り始めます。それをバリ島のとある村の村長に送り、彼の命令の元サンプルが作成され、そのチェックと手直しに先程のデザイナーと品質担当のスタッフがいやいや??現地に行き作成に入るという手順を踏みます。

 現在では干支の製作量は2万を超える数になり、その地域のその時期の産業効果として毎年期待されるほどになりました。 手彫りの上、ペイントも手塗りという作法を取っている為、とても多くの人達の技術ある手が必要となり、時間も掛かるのですが、私達のお客様やスタッフは厳格に言えばひとつとして同じものがないことを楽しみ、慈しむことでこの企画が今まで続いてきました。

写真は作業風景。輪郭を切り出したパーツをいよいよ1つ1つ掘ってゆく作業。手彫りの仕事は村の男衆の担当。新しいデザインは彫り始め当初は、
ひとり20個もできないかったそう。次第に慣れ始めるとその数は増えてゆき40~50個になるという。バリ島の気持ちのいい気候もあり、朝8時から夕刻5時まで、終始和やかでありながら黙々と作業は進みます。アクタスのオーダーは合計2万個以上。完成までに気の遠くなる時間が必要になります。

彫り作業の場所から徒歩2-3分の場所にある着色エリア。主にお母さんたちの担当ですが、繁忙期は子どもたちも簡単な工程を手伝うとのこと。細かい線を描く筆が変わっていたのでよく見せてもらうと、裏の森で拾ったという
ヤマアラシのトゲでした。大きな釘を使っている人もいるし・・・
こんな素朴な道具で、あんな緻密な線を描いているとは驚きです。

また最近わかった事ですが、村長のお父さんは王宮や著名寺院の彫刻などのカービングの人間国宝だったので、私達はひそかにこの企画を続けてきた意義をかみ締めたものでした。

もうすぐこの企画も25年。年々表現力が進化していることを皆さんはご存知でしょうか?干支の愛嬌のある表情や首をかしげる可愛いしぐさ、手作りだからこその訴求力、ぜひ、この物語を噛みしめながらノベルティをじっくりとご覧ください。

今回も1/3より3000円以上お買い求めいただいた方、先着で差し上げます。もちろん非売品。

毎年、知り合いから「絶対欲しいから置いておいて―」と連絡が来ますがキッパリお断り。

縁故でのお取り置きはお断りしておりますので(笑)

 

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