FORESTA MAGAZINE フォレスタマガジン

  1. TOP
  2. FORESTA MAGAZINE
  3. 柔らかな建築 ~納品事例~

柔らかな建築 ~納品事例~

2023.01.09

Delivery

納品事例です。

今回はいつもお世話になっている「辻健二郎建築設計事務所」さま。

開口が広く奥行を感じることのできる柔らかなお宅でした。

 

今回は宮崎椅子製作所のHOZUKIテーブル(小泉誠デザイン)にNO42とCH24の北欧コンビネーション。

1956年デザインのカイ・クリスチャンセンと1950年デザインのハンスJウェグナー。どちらも黄金期のダニッシュデザインです。

テーブルは無垢のオーク材を使用。NO.42チェアは昨今オーク材の代替材として注目されているレッドオーク材。

CH24チェアは発売されたばかりのチーク材です。

レッドオーク材はその名の通りやや赤みがかった素材でオーク材よりもハッキリ木目が出るのが特徴。

チーク材は今や扱うメーカーが減ってきた高級素材。油分が多くガーデン家具にも最適なことで知られています。

どちらも経年変化(経年美化)することでより深みのある色合いになり、現在の新品よりもより使い込んだ歴史がそのまま木に表れてきます。

 

さて家具はもちろん、建築も好きなワタシはこの角度が(上の写真)が最も好きです。

緩やかな勾配天井とダイニングシーンの奥の隙間から見える灯り。

部屋に奥行きが出て奥に何かあると人間の想像を駆り立てる設計だと思います。(ワタシの勝手な印象)

 

あとキッチンが一段下がっているんですよね。



このあたりのフロアの高低差がもたらすセパレート感と窓の大きさと位置がこの角度から見た時に絶妙に見えます。

この左側が木質ではなく、ホワイトなのも効いてると思います。

 

まあ建築は好きですがプロではないので言いたい放題言っておりますが、辻さまの建築は毎回とにかく柔らかい印象を受けます。

こういった高低差をうまく使った現代の建築に、黄金期のダニッシュデザインがしっくりくるのも頷けます。

納品時についついいろんなところを(勝手に)見てしまう、そんな興味深い建築でした。ホントはご本人のお話を聞きながらお酒飲みたいです。

 

またお買い求めいただいたダイニングセットは本当に長くご使用いただけますので、お客様にはぜひ家具と一緒に歳を重ねていただきたいと思います。

タグ

page top