家具の素材について学んできました
先日、ACTUUS主催で行われた家具の品質研修に参加しました。

お店に入ってくる家具や、そこからお客様にお届けする家具。
どのような流れで流通し、保管などされているかを知ることで、より良い状態でお客様にお届けできるように
倉庫内を見学させてもらいながら現場の声をお聞きしました。
まずは検品作業。
お店でも行う検品について、今一度よく注意してみておきたいポイントを学びました。
実際の商品を手に取り、触りながら、例えば椅子だといろんな座り方をしながら確かめていきます。

チェアの布の張地が長年の仕様でへたってきてしまったときのメンテナンス方法も学びました。


絞った雑巾を布に当て、上からアイロンを押し当てるとハリが出ます。
そして軽くブラッシングをすると生地が起き上がります。
これはお家でも実践できそうな方法なので、さっそく試してみたいと思います。
お昼をはさみ、素材研修を行いました。
家具でよく使われるもの、といえば「木材」
世界には20万種類もの木があると言われておりますが特徴は様々。
その中から特に家具によく使われている12種類の特徴、質感をサンプルを触り、違いを確かめます。

木材は加工後も膨張、収縮をする自然の素材なのでしっかりと特性を学び、出来るだけ変形を防ぎます。
置く場所や、使い方によってより長く美しく使い続けることができるのです。
木材の種類によって得意の加工方法、不得意な加工方法もあり、それが家具のデザインにも繋がっていることを学びました。
次によく使われる自然の素材といえば「皮革」
ACTUSのレザーソファは牛革を使っています。食肉用の牛から取れる副産物として皮革を利用しています。
なめし方や色の付け方により皮革の質感や特徴が違います。


写真は顔料仕上げと染料仕上げの皮革を比較しています。
メンテナンスの方法も違うのでわかりやすくご説明できるようにそれぞれの特徴を学びました。
革製品は、他の素材が新品の状態がベストなものが多いのに対して、
うまく使い込むことにより年数が経つ方がよりきれいな味わいが出るとても素敵な素材です。
長く家具を良い状態で使っていただくと愛着も湧いてきます。
そのお手伝いができるように、このような研修で素材の特性を学び、よりわかりやすいご案内を目指しています。
家具を長く使うことによって、ゴミも減り環境にも良い循環ができますよね。
北欧では家具(器などの雑貨なども)を捨てない文化があるので、より良い家具を長く、使わなくなっても次の譲り手のもとでまた何十年も使われていきます。
そういう風にして長年の家具のシミや傷も味になっていくくらい大切にされる家具をお客様にお届けしていきたいなと思いました。
素材ひとつとっても加工方法から環境問題まで幅広く、深く考えるきっかけになる研修でした。
家具を売る、家具を買うとは何なのか、改めて考えさせられました。
身近なものから大切にしていきたいです。
