北欧デザイン展
先日、“北欧デザイン展“に行ってまいりました。

今回のデザイン展では、世界的にも名高い椅子研究科の織田憲嗣さんが収集、研究してきた家具や日用品をもとに会場を5つの章に分けて構成しています。

数々の織田コレクション約8,000点の中から厳選した約400点がずらりと展示してあり、非常に見応えのある内容でした。
年代の古いものは、1910年代の椅子から北欧黄金期の1940年代〜60年代の当時の椅子を間近で見ることができます。

中でもやはり、“椅子の中の椅子“と言われているウェグナーの「ザ・チェア」は、プロトタイプや、チーク材の籐張りの展示があり、ウェグナーのクラフトマンシップを間近で感じることができます。
そして、ウェグナーの“ルーツ“にあたるチャイニーズチェア(1944年)も見ることができます。

個人的にはフィン・ユールの作品を間近で見ることができ感動しました。
彼は、「家具の彫刻家」とも言われており、ウェグナーやボーエ・モーエンセンのように木工マイスターとしての技術を持たない家具デザイナーでした。

当時の主流派の家具デザイナーは、すべてモノづくりができる人ばかりでした。
フィン・ユールは、一部の木工マイスターやデザイナーから批判を浴びながらも、優雅で気品のある家具を生涯生み出したと言われています。

フィン・ユールが作り出す斬新なデザインは、40年代には珍しいものばかりで、量産化が難しく、当時のデンマークでは評価されにくかったそうです。
後にアメリカで評価され、50年代以降の国際的な活躍を受けて、デンマークでも評価されるようになったそうです。

そんなフィン・ユールの作品を実際に見ることができ感慨深ったです。
オイバトイッカによるバード作品の数々も見た事のない作品ばかりで見応えがありました。


まだまだ紹介しきれませんが、興味のある方は是非行かれてみて下さい。
8月20(日)まで大阪高島屋7階グランドホールで開催中です。
