宮崎椅子新作発表展示会2024
先日、フォレスタスタッフ一同で宮崎椅子の新作発表展示会へ行ってまいりました。
朝5時台のフェリーに乗り揺られること約2時間。この日は晴天でとても気持ちの良い朝。

船の上で美しい日の出を眺めながら心身ともに浄化された気分です。

あっという間に徳島に到着。喫茶店で朝食を済ませ念願の工場見学です。
海外からのお客様も多くさすが宮崎椅子です。

今回は2024年の新作5アイテム(2023年に発表された準新作含む)の展示とショールーム椅子展示のほか、特別イベントとしてデザイナーによるトークイベントなど盛りだくさんな内容です。
まずは、新作の展示からチェック。


宮崎社長やデザイナーの小泉誠さん自ら説明をして下さいました。
boチェアやU Uチェアをはじめとする「こいずみ道具店」の小泉さん、とても気さくな方でした。

続いて工場内を見学。
木地場、組み場、張り場など各工程ごとに順番に見ることができました。
まずは【木地場】

機械によって削り出されたパーツを圧力をかけて曲げ加工し乾燥させます。木材によって水分量を見ながら行う作業で、季節やその日の天候によって変わってきます。職人さんの知識や感覚が大切な工程です。
機械加工で生じた刃物跡などを研磨しながら落としていき、人の手によって1つ1つ丁寧に仕上げていきます。
宮崎椅子の商品に触れた時の滑らかさはこの工程で生まれるのです。

続いて【組場】
組場は椅子の木部を完成させる工程です。
樹種や椅子ごとに細かな加減が異なるので、まず手作業で仮組みをしてからプレス機で圧着させます。正確かつスピーディーさが求められる作業です。


各パーツを木ダボを使って組み上げて行きます。実際にNo.42チェアを組み上げる作業をその場で見ることができました。

続いて【張り場】
木地加工された合板や芯材に、クッションとなるウレタンフォームを張り合わせ、布や革などの張り地を貼っていきます。椅子の座り心地を左右する重要な工程です。

張地にしっかりピンと木材にフィットするように張り上げていく作業です。特殊なパーツを使って繋ぎ目が分からないように仕上げる繊細で丁寧な作業です。

今回ご紹介した他にも生地の半裁や検品など細かな工程がたくさんあります。どの工程も職人さんが1つ1つ正確に丁寧に作業し、1つの商品が完成します。
更にデザイナーと職人さんがワークショップを重ねながら座り心地を追求し、改善しながら1つの商品が完成します。
改めて、大変貴重な体験でした。
今後も宮崎椅子の商品の良さをお客様へお伝えできればと思います。
