成形合板によるアームチェアの先駆け675チェア
今回は、2006年にロンドンで設立された
「case furniture 」の「675」チェアをご紹介します。

675チェアは、1952年にイギリス人デザイナーの「ロビン・デイ」がデザインした、
背にプライウッドを用いたアームチェアです。
ロビン・デイはミッドセンチュリー期のイギリスを代表するデザイナーで、
イギリスのイームズとも称されるほどの高い評価を受けているデザイナーです。
そのロビン・デイがデザインした675チェアは、
背もたれからアームに繋がる成形合板をで作られています。
成形合板とは単板と呼ばれる薄くスライスした木の板を重ね合わせて圧縮成形し、
さまざまな形状につくり出す木工技術です。
675チェアがデザインされた当時は、
アームまでもが成形合板で作られたものはめずらしく、
時代を先駆けたデザインのチェアでした。
直線的なデザインと成形合板の曲げられたカーブの組み合わせが特徴的で
非常に美しく仕上がっています。
肘掛となるアームとレッグを接合する部分には真鍮を使用し、
細部のデザインへの拘りも感じます。

座面の中材には耐久性に優れたモールドウレタンを使用しています。
モールドウレタンは、新幹線や飛行機といった
公共の場のシートに採用される程、型崩れしにくい素材です。
バリエーションはオーク材、ウォールナット材
座面がファブリック、レザーの全4種類の組み合わせとなっています。
(店頭に展示があるものはウォールナット×レザー)
ブラックスチールのレッグでモダンなスタイルにも相性のいいチェアとなっております。

座面も広くゆったりと座れるところも魅力的です。
ぜひ店頭で一度触り心地とそのデザインを確かめてみてください。
