アナベルのある暮らし
先日、お客様からいただいた鉢植えのアナベルが、美しく咲き始めました。
真っ白な花が涼しげに風に揺れる様子は、見ているだけで心が落ち着きます。
一般的な紫陽花は、土壌の酸性度によって青やピンクなど花の色が変わる性質がありますが、アナベルはそれとは異なり、土のpHに影響されず、純白の花を咲かせるのが特徴です。

咲き始めの蕾の頃は淡いライムグリーン。

日が経つにつれて花房が開き、淡いグリーンから美しい白へと変わります。

さらに時間が経つと落ち着いたグリーンへと変化していきます。
このグラデーションの移ろいは、他の紫陽花にはあまり見られない、アナベルならではの魅力です。
真っ白なこの時期のアナベルは、清涼感にあふれ、湿度の高い今の季節にぴったり。
鉢植えのままでも楽しめますが、白いアナベルが見られる期間は限られているため、切り花にして室内で楽しむのもおすすめです。

アナベルは花が大きく茎がしっかりしているため、安定感のあるベースを選ぶのがポイント。シンプルなガラス製の花器や白い陶器のベース、またナチュラルなラタン素材のベースなどがよく似合います。
白い花の美しさが引き立ち、清涼感のある空間を演出してくれます。

1〜2輪でも存在感があるため、ダイニングテーブルやサイドテーブルなど、日常のちょっとした場所に飾るだけでも、その場が華やぎます。
満開を過ぎて少しグリーンがかってくる頃には、ガラスのベースでより透明感が際立つ涼しげなインテリアを楽しむ予定です。
また、満開を少し過ぎた頃に切っておくと、ドライフラワーにしても形が崩れにくく、美しい姿のまま長く楽しむことができます。
アナベルは、色の変化とともに日々の暮らしに癒しと上品な彩りを添えてくれる特別な花。
ぜひ、季節の移ろいとともに、その美しさを味わってみてはいかがでしょうか。
