飛行機マニアに贈る 徹底分析!B787-9

ちょっと長いですが興味のある方のみお付き合いください。ない方はとっととスルーして下さい。
私、インテリアや建築と同じくらい飛行機が好きなのですが、この度遅ればせながら初めてB787-9(ダッシュナイン)に搭乗しましたのでその模様をレポートします。
まずは大好きなKIX(関西国際空港)へ。巨匠レンゾ・ピアノ設計の素晴らしい空港です。
私、このアングルが一番好きで出国前は俄然テンションが上がります。それにしてもなんて綺麗な曲線なのでしょう。
さ、そんなこんなで搭乗時間も近づいてきましたので搭乗ゲートへ。

はい、B787-9です。カッコよすぎます。
まあ何が凄いかというと後で説明しますが、ボディが炭素繊維で出来ていること。
エンジンがロールスロイス社製で特徴的な形をしていること。
とにかく燃費効率もよく、乗り心地もすばらしい現時点での最高傑作がこのB787-9なのです。


今回は貯まっていたマイルでアップグレード(片道だけ)しました。
こんな機会めったにありませんから、ついつい贅沢してしまいます。
ちなみにチケット予約の際にビジネスクラスを指定すると、とてもexpensiveなのですが、安く搭乗する方法があります。
エコノミークラスで予約して、当日チェックインカウンターに向かい、そこでビジネスクラスが空いているかどうかをチェック。
念のため金額を確認すると、当日のビジネスクラスへの変更分の金額が分かります。アップグレードは3~6万円ぐらい。
11時間のフライトに3万円でビジネスクラスにアップグレードできるなら、間違いなく「買い」でしょう。
フルフラットシートで睡眠出来ますし、食事美味しいし、アメニティキットもプレゼントされますしね。

さてシートは最高に素晴らしい。
USBポートやコンセントはもちろん、Wi-Fiも使用できます。当然鏡も付いていますし、座った時の背もたれの位置も高く、完全にパーソナルな空間が確立されています。
また先述したフルフラット(完全にベッド)にもなりますし、テレビモニターも相当大きい。(20インチぐらいあったかな)
ただ残念ながらマッサージチェア機能は付いていませんでした。
さていよいよ出発。ここからが787の真価を発揮する場面です。
今までの大型機は長距離フライトで給油満タン状態だと一気に巡航高度まで上昇しません。
つまり、ある程度まで上がって、そこからそのまま水平に飛行し、またそこから上昇し水平飛行するのを繰り返して巡航高度まで到達します。
これは一気に巡航高度まで上がっちゃうと、相当重い燃料を強烈な燃料消費で持ち上げなければならず、燃費が極端に悪化し、航続距離も落ちてしまうからです。
だから、少し上がっては燃料を消費して期待を軽くし、再度上昇するを繰り返すのです。
しかしながら炭素繊維で作られた超軽量の787は、その軽さゆえに一気に上昇しても消費する燃料も少なく、一気に巡航高度まで上昇が出来るのです。
すなわち、スムーズにググっとどんどん上昇しいくのです。
みなさん、787に乗る時はこれを意識しながら乗りましょう。あっという間に宇宙まで登っていくような、そんな浮揚感です。

そしてなんといっても窓。
通常の機体は、日光が差し込んで明る過ぎると手をかけてカバーを下ろしますよね。
B787はボタンひとつで徐々に窓が暗くなってきます。写真は半透明の中間ぐらいかな。
明る過ぎず、暗すぎずを自分で調整できるのです。
そしてなんといっても寝心地が良い!
これは何度も言っている炭素繊維の機体ですから、腐食の可能性がないのです。
飛行機に乗って乾燥してるなあとかのど痛いなあとか思うのは、キャビン内がとっても乾燥しているのです。
加湿してしまうと機体が腐食してしまって機体に影響が出るので、加湿できないのです。
しかしB787は腐食しないので、キャビン湿度が高めに設定されています。
つまりフライト中は加湿器付きの空気清浄機が作動しっぱなしなのです。

食事も一皿づつサーブされますし、とにかく美味しいですよ。
ワインも美味しいし、ついつい飛行機では食べ過ぎてしまいますね。いや飲み過ぎてしまいますね。
そうこうしているうちにスキポール空港に到着。
私は飛行機に乗ると、10時間以上乗っていても「まだ着くな!」と思います。
それぐらい飛行機が大好きなのです。いやインテリアも好きですよ。


スキポール空港ではKLM(オランダ航空)のショップがあります。
ショップの前には機体や本物のエンジンなんかも展示していて、観光客や子供たちに大人気です。
グッズもいっぱい売ってますよ。
そんなこんなで飛行機と空港を満喫した後はこちらのホテルに宿泊。

リゾート地でオーシャンビューにこだわられる方も多いでしょうが、私のホテル選びは断然、空港近くのエアポートビューです。
これが部屋の窓からの景色で、このあとひたすら空港を眺めておりました。
ちなみにフォレスタのお客様の中にも飛行機好きの方(お子さまが多い)のでよく店頭で飛行機について語っております。
ぜひ皆さまも素晴らしい空の旅をお過ごしください。
