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世界で愛されるスツール

2019.07.12

Furniture

Artek(アルテック)社の代名詞ともいえる「スツール60」

どこかで一度はみたことがあるのではないでしょうか。

今年の春には東京に日本初の直営店がオープンしたことでさらに注目されています。

シンプルで唯一無二のデザインは1933年にフィンランドの建築家「アルヴァ・アアルト」によってデザインされました。

カラーバリエーションも多く、80年以上たった今でもビンテージのものから様々なデザイナーとのコラボされた新しいデザインなど生み出されながら長く愛されています。

 

何といってもシンプル。好きなカラーを選んで組み合わせて並べたり、

積み上げて置いても美しいです。

レッグ部分はフィンランド産バーチ材の無垢材で作られています。

2枚目の画像のようにウォールナット色に塗装した味わいのある仕上げのものもあります。

海外では、何年も使っているうちに塗装が剥げてきたら自分でリペアして何度も塗り直し、長年使っている方も多く、唯一無二の味が出てきたりしてだんだんと愛着が湧いてくるようなスツールです。

椅子としての使用だけではなく、

植物を置く場所や、ソファ横のサイドテーブルとして使ったり、キッチンでのちょっとしたカウンターがわり、リビングのディスプレイなど、、

お家のどの場所にあってもその場所に馴染んでくれる可愛らしい存在になるはずです。

 

こちらはリノリウム仕上げの座面。

この丸い部分が「リノリウム」という素材。プラスチックのようにツルッとしていますが植物由来の天然素材です。亜麻仁油・松樹脂などと色料を混ぜ合わせて作るのでカラー展開も多く、環境や人にも優しい素材です。周りのバーチ材とともに経年変化で色が少しずつ変わっていき味が出てくるのが特徴です。

 

スツールのレッグの曲げ部分には無垢材の間に切り込みを入れて薄い板が何枚も挟み込まれています。

木材の曲げ加工はとても難しく、積層合板(薄くスライスした木材を重ね合わせたもの)ではよく見られる加工方法ですが、このスツール60では無垢材でその曲げ加工をしているのです。

地面にあたる部分が無垢材であることにより、キズがついてもメンテナンスがしやすく、より長く使えるという利点もあります。

切り出した厚みのある木材を強度を保ちながら美しく曲げることを諦めずに追求してできた技術です。

 

ブランド名である ”Artek” は”Art”と”Technology”を掛け合わせた造語と言われていますが、

その名の通り、美しさと技術がつまったスツールです。

 

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